2012年4月14日土曜日

モンペリエ日本語補習授業校 設立経緯

「南仏日本人子供会」(association des enfants japonais du midi)は、2007年から現地の託児施設による教育(3歳未満のフランス語保育)に替わる日本人による日本語幼児教育を開始しました。その活動は、当初、未就学児を抱える日本人母子が各自宅を持ち回るようにして集まり、そこで日本語による集団幼児教育を実施することから始まりました。

 一年程定期的に活動を行いました後、本邦においての幼稚園教諭資格を保持し幼稚園教諭として勤務経験のある日本人講師がモンペリエ市内の教室で週一回の授業を行なう「モンペリエ日本人幼稚園」の活動を開始致しました。

その後も順調に日本語による授業、そして日本の学校教育において行われるような行事(遠足や新年会など)を通して、日本語を母国語とする子供達の日本文化•伝統に対する理解を深め、さらには日本文化交流の担い手となる素地を養うことを目的として活動して参りましたが、当時の未就学児が小学校入学するにあたり、関係者の間において補習校の設立を願う声が出て参りました。 そこで2011年1月よりモンペリエ市ジュールゲッド高校の校舎を借用し、小学生5人、幼稚園生12人を生徒としてモンペリエ日本語補習授業校の授業を開始致し、今に至ります。

当初より様々な試行錯誤を繰り返しつつも重視した点は、現地校に通学する日本の児童生徒に対して日本国民にふさわしい教育を受けられる機会を提供することはもとより、当該児童生徒が、再び日本国内の学校に編入した際スムーズに適応できるよう、基幹教科の基礎的、基本的知識•技能及び日本の学校文化について、海外に居ながらにして日本語で学習する教育の場を提供することであり、この2点に特に留意した教育施設としての日本語補習授業の整備・運営に専念し、現在に至ります。

この教育目的を円滑に実施する前提として、フランスにおける社会的実体としての法的保護及び社会的認知を得るため、2009年に現地の法律(「フランス国アソシアシオン1901年法」)に基づく団体(アソシアシオン)として正式に登録致しております。

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